【開催報告】誰もが主役になれるニュースポーツ。千葉市「障害者福祉短期講座」全2回が完結!
ウォーキングフットボールが紡ぐ、新しい共生のカタチ
2026年1月25日(日)、千葉市障害者福祉センターにて、千葉市社会福祉協議会主催の**「はじめての『走らないサッカー』障害者福祉短期講座」**の第2回(最終回)が開催されました。
1月11日の初回に続き、今回も「サッカーをやってみたい」「体を動かしたい」という熱意を持った参加者の皆様が集まり、最後は笑顔と感動に包まれた素晴らしい幕引きとなりました。
私たちNPO法人ウォーキングフットボール振興会が、運営担当としてこの2日間で目撃した変化をレポートいたします。
1. 「誰一人取り残さない」ための万全な運営体制
今回の講座には、千葉市在住・在勤の身体障害をお持ちの方々が参加されました。運営側は、私たちNPOスタッフ8名に加え、ブラインドサッカーチーム**「ファンタス千葉SSC 松戸ウォーリアーズ」の管澤さん**にもお手伝いしていただき、万全の体制で臨みました。

参加者1人に対し、スタッフ1人の「伴走」
今回の運営で特筆すべきは、参加者の皆様一人ひとりにスタッフがほぼマンツーマンで寄り添う形になったことです。 障害の程度や当日の体調は人それぞれ異なります。スタッフが個別にフォローすることで、安全を確保するだけでなく、「今のプレー、惜しかったですよ!」「ナイスパス!」といった細やかな声がけが可能になり、参加者の皆様が安心して挑戦できる環境を作り上げました。
また、当日は**「通りがかりですが、参加してもいいですか?」という飛び入り参加**もあり、急遽8名での実施に。こうした柔軟な受け入れができるのも、経験豊富なスタッフが揃っている私たちの強みです。
2. 笑顔と対話を生む、工夫を凝らしたプログラム
第2回目ということもあり、参加者の皆様の表情は最初からとても和やかでした。プログラムは、段階的に「心・体・脳」をほぐしていく構成です。
脳と体を繋ぐ「コグニサイズ・しりとり」
準備運動とウォーキングの後は、ウォーキングフットボールの醍醐味の一つである「コグニサイズ(運動×認知課題)」を実施。今回は**「歩きながらしりとりをする」**というルールで行いました。 「足元に集中すると、言葉が出てこない!」「『りんご』の次は……えーっと!」と、会場は笑いに包まれました。この「笑い」こそが、運動のハードルを下げ、参加者同士の心の距離を一気に縮める鍵となります。
「全員が触れてからシュート」という魔法のルール
基礎練習を経て、いよいよ試合(ゲーム)の時間。今回は「5人制だれでもルール」を採用しました。 試合の途中で導入したのが、**「チーム全員が一度ボールに触れてからでないとシュートをしてはいけない」**という特別ルールです。


このルールを設けることで、上手な人だけがボールを運ぶのではなく、自然と「まだ触っていない人はどこかな?」「あそこにパスを出そう!」という、周囲を思いやるコミュニケーションが生まれます。ボールが全員を経由してゴールネットを揺らした瞬間、チーム全体で沸き起こった歓喜は、まさに「共生」の象徴でした。

3. 現場で生まれた「忘れられない言葉」
今回の講座を通じて、参加者の皆様、そして現場を支えたスタッフから、胸を打つ感想が寄せられました。
参加者の声:
- 「久しぶりにこんなに体を動かせて、本当に楽しかった!」
- 「またこの場所で、同じメンバーでウォーキングフットボールがしたいです」
- 「スタッフの方がずっと声をかけてくれたおかげで、最後まで頑張れました」
- 「サッカーが出来なくなって、塞ぎ込んでいたところ、今回参加して気持ちも体も楽になって嬉しかった」
「またやりたい」という言葉は、私たちにとって最高の褒め言葉です。障害があるからと運動を諦めていた方にとって、このピッチが「自分を表現できる場所」になったのだと感じました。

スタッフの声(現場のリアルな気づき):
運営に携わったスタッフからは、広報担当としてぜひ皆様に伝えたい、深い洞察がありました。
「障害の有無にかかわらず、自分の使える機能を最大限に活かしてボールを蹴る姿は、本当に素晴らしかったです。 面白い発見だったのは、ウォーキングフットボール特有の『走っている』というファールの笛が、時には『(身体的に)走れていること』への賞賛の笛のように聞こえた瞬間があったことです。これは、この競技が持つ新しい福祉的価値ではないでしょうか。」
「今回のように、参加者に対してスタッフが1対1で対応できる体制は、安全面でも心理面でもベストだと感じました。障害者支援としてのウォーキングフットボールこそが、私の使命だと強く感じた1日でした。」

4. 自治体・社会福祉協議会の担当者様へ:私たちが提案する価値
このレポートをご覧の自治体関係者の皆様。 今、地域で求められているのは「障害者専用のスポーツ」だけではありません。**「障害があってもなくても、同じルールの中で共に楽しめる場所」**ではないでしょうか。
NPO法人ウォーキングフットボール振興会は、単なるスポーツ指導の枠を超え、以下のような価値を提供いたします。
- 「走らない」からこそ生まれる安全性と一体感: 身体的負荷を抑えつつ、サッカーの興奮を共有できます。
- ホスピタリティの高いスタッフ派遣: 障害特性に配慮しつつ、参加者の「できること」を引き出すスタッフが伺います。
- コミュニティの醸成: 「またここでやりたい」と思わせる、温かい場作りを得意としています。
- 共生社会のモデルケース作り: 今回の管澤さんのような、パラスポーツ選手との連携もコーディネート可能です。
今回の千葉市様での事例は、まさに**「スポーツを通じた福祉のアップデート」**です。
結びに:一歩から始まる、共生の未来
全2回の講座は終了しましたが、これは一つの通過点に過ぎません。参加者の皆様が「またやりたい」と仰ってくださったその声を、私たちは地域の継続的な活動へと繋げていきたいと考えています。
「うちの地域でも、笑顔あふれるピッチを作りたい」 そんな想いをお持ちの担当者様。ぜひ、私たちにそのお手伝いをさせてください。
ボール一つ、歩く一歩から、世界は確実に変わります。

本件に関するお問い合わせ・開催のご依頼等はこちらから
最後にお知らせをさせてください。
①賛助会員(個人・団体)の募集
当法人の活動にご賛同いただき、ともにウォーキングフットボールを広めてくださる賛助会員を募集しております。会員の皆様には、活動報告を定期的にお届けするほか、各種イベントへの優先的なご案内をさせていただきます。
②活動へのご寄付のお願い
皆様からお預かりした寄付金は、高齢者施設での体験会費用、指導者の育成、そして用具の購入など、安全で質の高い講座を提供するために大切に使わせていただきます。小さなご支援でも、一人でも多くの方が笑顔になる大きな力となります。
皆様の温かいご支援を心よりお願い申し上げます。

